● 行き当たりばったり - 路地編

    2002年に「行き当たりばったり」として、橋のある風景や路地を中心に描いていたものを編集し直しました。
    古いものを載せるつもりはなかったのですが、今一度見直してみて、費やしたに多くの時間を大切にしたいと思いました。(2005.1)





木屋町  ジェフ・バークランド邸 (2002.10)
ジェフ・バークランドさんが関西以外でどれほど知られているかわからないけれど、大学教授でありタレント活動もされているとてもユーモアのある男性。「Nice balance」は、彼が出ている“あかふじ米”のCFからお借りしたもの。江戸時代後期に建てられた町屋らしいのですが、塀の歪み具合といい、つい覗き込みたくなるんです。







    

祇園花見小路    萬治郎さん辺り  (2002.10)














祇園 先斗町   ニューヘブン・すえよしさん辺り (2002.10)
「この路地は通りぬけできます」「この路地は通りぬけできまへん」のどちらかを書いた小さな看板が、先斗町の路地ごとに掲げてある。幅1メートル強の路地幅。手前が先斗町通りで、あちら側へ抜けると木屋町通り。この細い路地にたくさんのお店がある。昼間は日が差さないので薄暗い。はっきり言えば真っ暗でほとんど何も見えない。でも夜はガラッと雰囲気がかわるのだろう。

これを描いたのは2年前になるが、最近ここを通りがかったら、もうこのお店は無かったような…。時は過ぎ、街も変わる。やはり京都の街や風景を描き止めておきたい気持ちになった。






祇園 (2002.10)
あぁ、倒れる〜。。。
なんとも絶妙な傾きの二階家。
路地の向こう側は、京都のメインストリート四条通。










祇園 富永町通東小路

つい乗り入れた自転車がUターン出来ないくらい狭い路地。そんな場所を見るとつい覗きたくなる。夜の仕込みに大急がし。換気扇から吐き出される様々な食材の香り。ここも高下駄の音が響く。







西陣 紋屋町 三上邸長屋入り (2002.11)
西陣といえば西陣織の町だ。あちこちから織機のガシャガシャという音が聞こえてくる。今時こんな長屋造りもめずらしい。染織作家や陶芸家などがここに移り住んで活動してるという。中には中古レコード屋さんの看板もある。でもどう見てもお店に見えないところがすごい。




西陣 紋屋町 三上邸長屋入り (2002.11)






三上邸より数メートル西に行くと同じような路地にこんな新しい家が並ぶ。
家は人が住むのだから、その人が住み良ければそれで良い。
時は移り人は変わる。
だから、「今のうちに....」描き残しておきたいところがまた増えた。


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